更新: 2026年7月26日 / 個人運営のAI技術ブログ
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【雑記】OpenRouterのランキングで見つけた謎のAgent「Hermes Agent」を調べてみた——“使うほど育つ”AIエージェントの正体

いつものように、AIモデルをまとめて使えるサービス「OpenRouter」を眺めていたときのことです。今回はモデル一覧ではなく「アプリ&エージェントのランキング」を見ていたのですが、その上位に、まったく見覚えのない名前がありました。

「Hermes Agent(ハーミーズ・エージェント)」

「知らないAgentがランキングに入っているけど、これは何だろう?」——気になって調べてみたら、なかなか面白い存在だったので、同じように「名前は見たけど中身は知らない」という方に向けて、わかった範囲でまとめてみます。

Hermes Agentって何? “使うほど育つ”AIエージェント

一次情報(公式のGitHubやNous Researchのサイト)をたどってわかったのは、Hermes AgentはNous Researchが公開している、オープンソースのAIエージェントだ、ということでした。いちばんの特徴として掲げられているのが、**「自己改善(self-improving)」**という考え方です。

ふつうのAIは、基本的に毎回まっさらな状態から応答します。ところがHermes Agentは、会話ややり取りの経験から、自分で“スキル”を作って少しずつ改善していくとされています。「使えば使うほど、その人に合わせて育っていく」というイメージですね。ターミナルのほか、TelegramやDiscordといった身近なメッセージアプリからも使える、と説明されていました。

非エンジニアの私が惹かれた点——「会話をまたいで覚えていてくれる」

私がいちばん「いいな」と思ったのは、会話やセッションをまたいで記憶を引き出す仕組みがあることです。過去のやり取りを横断して検索し、要約して思い出す、といった機能が挙げられていました。

これは、日頃の作業でちょっと不便に感じていた点とつながります。私が普段使っているClaude CodeやCodexは、基本的に別のチャットの履歴までは見に行けません。「あれ、この話、前に別のところで相談したのにな……」ということが、たまに起きます。だからこそ、過去の文脈をまたいで覚えていてくれるという発想には、素直に「それ欲しかったやつだ」と感じました。

一方で、少し身構えた点——「権限の広さ」

ただ、調べていくうちに、手放しでは飛びつけないな、とも思いました。理由はできることの幅(権限)の広さです。

Hermes Agentは、ファイルの操作やスクリプトの実行ができ、動かす場所もローカルのほか、コンテナ(Docker)やSSH、クラウド実行など複数から選べる、とされていました。裏を返せば、それだけ自分のマシンの中で強い権限を持って動くということです。

正直に言うと、私が引っかかったのは「スペックが足りるか」ではありません。この広い権限を持ったものを、いつも使っているメインPCにそのまま入れて大丈夫だろうか、という不安でした。意図しないファイルの削除や、情報の外部流出につながらないか——そこがきちんと制御できると納得できるまでは、気軽には動かせないな、と感じたのです。

公式の案内には、コマンドの実行前に承認を挟む仕組みや、コンテナで隔離する方法があることも触れられていました。もし本当に使うなら、まずはこの「権限管理」と「安全な隔離のしかた」をしっかり理解してからにしたい、というのが今の私の気持ちです。

「OpenClaw」とは何が違うんだろう?

もうひとつ、素朴な疑問がありました。以前、「OpenClaw」という別のエージェントの名前も目にしたことがあって、「Hermes Agentとは何が違うんだろう?」と気になったのです。

とはいえ、両方をきちんと触って比べたわけではありませんし、片方だけの情報で優劣を語るのはフェアではありません。ここでは「似たジャンルのものが他にもあるらしい」という気づきにとどめて、違いの断定は控えておきます。

調べるときの注意——紛らわしいサイトに気をつける

最後に、実際に調べてみて感じた注意点をひとつ。この手の話題は注目度が高いためか、本家と紛らわしい名前のサイトも見かけました。中には、うっかり開くのがためらわれるものもありました。

情報をたどるときは、一次情報(作っている本人たちの公式GitHubやサイト)から確認するのが、いちばん安全だと改めて思いました。これはHermes Agentに限らず、新しいツールを調べるときの基本ですね。

おわりに

というわけで、今回は「OpenRouterのランキングで見つけた謎のAgent」を調べてみた、という発見の記録でした。

それにしても、こうしてOpenRouterのランキングをちょいちょい覗いていると、「いまどのモデルが勢いづいているのか」「どんなエージェントが注目され始めているのか」といった、LLMやAIエージェント界隈の“流れ”がなんとなく見えてくるのも面白いところです。ニュース記事を追いかけるのとはまた違って、実際に使われているものの温度感が、ランキングという形で伝わってくる感覚があります。今回のHermes Agentも、そうやってぼんやり眺めていたからこそ出会えた一つでした。定点観測のスポットとして、これからもときどき覗いてみようと思います。

正直なところ、私はまだHermes Agentを自分で動かしてはいません。それでも、**「権限さえうまくコントロールできれば、“本当のAIエージェント”と呼べるものに近づけそう」**という、わくわくした手応えは残りました。いつか、安全のしくみに納得できたら、そっと試してみたいな——そんな気持ちで、今回は名前と正体を知ったところまでを書き留めておきます。

参考情報